6.18. キーイング (一部)

インナー/アウターキー


マスクを2つ設定し、それらの情報を元にキーイングを行います。

 

境界となる色が2つのマスクの間に
含まれるように設定します。

カラーキー


もっとも一般的なキーイング方法です。
一度でキーアウトできない場合は数回適用することがあります。

この例では3回適用しています


カラー差キー


2つのマットを用いてより正確なキーイングを行う機能です。
やや手順が複雑なので注意してください。

エフェクトを適用します。

エフェクトコントロールパレットが開きます。

このコントロールパレットには
サムネイルが表示されていますが
その下にあるアルファボタンをクリックします。

まずは背景色を選択します。

一番上のスポイトを使用して
左のサムネイルから背景色(ここでは青)を選択します。

続いて黒スポイトツールを選択し
右のサムネイルから「一番白っぽい黒」を選択します。

わかりにくいので言い換えると
「透明にしたい部分の中で一番明るい色」を選択します。

ここでは手の下の部分を選択します。

続いて白スポイトを選択し、
先程とは逆に「一番黒っぽい白」を選択します。

これもわかりにくいので言い換えると
「不透明にしたい部分の中で一番明るい色」を選択します。

ここでは親指の付け根辺りを選択します。

あとは必要に応じてAマスクやBマスクを調整します。

もしもサムネイルでは小さくて作業がやりにくい場合は
[表示]を切り換えるとコンポジションの表示が変化します。

なお「被補正」というのはオリジナルのマスク
「補正」というのがスポイトなどで変更を加えたものです。


スピルサプレッション


どんなに上手に合成素材を撮影しても前景のエッジ部分に背景色が残ってしまう事があります。

そのような場合に使うと、キーカラーを取り除いてくれるとても便利なエフェクトです。

単体で使う事はありなく、他のキーイングエフェクトと組み合わせて使用します。

 

この例ではグリーンバックの素材を
キーイングしたあと
スピルサプレッションを適用しています。


リニアカラーキー


透明にする部分、そうでなくしたい部分などをスポイトで細かく指定する事ができます。

サンプルはスピルサプレッションと
組み合わせた結果です。


ルミナンス


暗さや明るさをキーアウトします。
サンプルでは暗い背景で撮影された炎の映像を使っていますが、ルミナンスを用いて暗さをキーアウトしています。

暗さをキーアウト


異なるマット


2つのマットを比較してキーイングします。

例えば背景だけ撮影したものと、その前で演技したものという2つのムービーがある場合、それらの2つを比較してキーを作成することができます。

サンプルでは黒の背景と
黒バックで撮影した映像とを比較しています。


色範囲


色に特化してキーイングを行います。
照明があまり上手でない素材などに用いると効果的です。

サンプルでは緑色の背景で撮影した
素材に適用してみました。
念のためにスピルサプレッションと
組み合わせてあります。


抽出


白バックや黒バックで撮影した素材のキーイングに最適です。
透明度も表現することができます。

サンプルでは黒の背景と
黒バックで撮影した映像とを比較しています。



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