東京に向かう

福岡に帰ってすぐだが、東京に向かうことになった。
飛行機は快適だった。しかし羽田空港でつい立ち寄った本屋で購入した『沈まぬ太陽』を読んでしまい、帰りの飛行機に乗るのが怖くなった。

沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)
山崎 豊子
新潮社 (2001/12)
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この本については簡単に語ることはできないが、幸せというものが、何気ない日常にあることを実感した。
なんとも皮肉なことだが、福岡空港では『伝説のスッチー』も購入していた。

伝説のスッチー (SB文庫)
伝説のスッチー (SB文庫)

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keiko
ソフトバンククリエイティブ (2006/03/18)
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同じ業界を舞台にしたこの2冊のギャップに悩んだが、どちらも面白いので一気に読破してしまった。
東京について「街のにおい」が気になった。色々な街に行くと、列車や飛行機から降りた瞬間に、その街独特のにおいを感じる。だんだんと鼻が慣れていってしまうので6時間ぐらいで「におい」はしなくなるが、久しぶりの東京はお世辞にもあまり良いにおいとは言えなかった(実は街のにおいではなく、僕の体臭なんでしょうけど。)
宿泊は前職の想い出の詰まった大崎。勝手知ったる街なので、あちこち歩き回ってみた。
街の変化を探すというのは、まるで壮大な間違い探しのようだ。予想通り、趣のあった建物は予想通りことごとく「きれいなビル」とか「高層マンション」とかに変わっていた。天丼の「てんや」もメニューが大改正されていた。よくランチを食べにいっていたコージーコーナーは別のお店になっていた。大崎広小路に向かう山手通りもなんとなく変わっていた。
これらの変化を見て、都市が生きている証拠を肌で感じた。その息吹はだれにも止められないが、すでにそのスピードに着いていけなくなっている自分がいることに戸惑いを覚えた。人にはそれぞれに暮らしのスピードというものがあることも肌で感じた。

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東京に向かう” に対して2件のコメントがあります。

  1. のろです より:

    たまたま、この連休はダンナの実家の法事で姫路入りしていました。(ダンナは西成出身ですが現在は実家が姫路にあります)具体的には、私にとっては姫路は別に懐かしくもなんともないのですが、ただ関西の空気が久しくて、駅に降り立つと自然と心弾みました。
    無いものねだりと言う気もしますが、そろそろ関東人になって1年の私たち夫婦は、根っこが関西なんだなぁと思い知らされた旅でした。
    これも複数の地方に住んだことのある人間だから感じられることなのかもしれませんが。

  2. 佐野 より:

    書き込みありがとうございました。
    街のニオイって、かなり自分の気持ちと結びついていることがありますよね。
    色々な街や地域に住んでみると、そのことがわかりますね。ハワイのニオイってどんなんでしたか? 汐の香りがしそうですね。

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