思い出の地

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この景色は大阪人なら誰でも覚えているところだと思う。阪急百貨店にあったコンコース部分は改築に伴って無くなると聞いた。仕方ないのかも知れないけれど、残念でならない。
そういえば、この上にあった大食堂も、もう今はない。嬉々としてエビスパゲティを食べていた食堂も、あの広い空間も、その空間に漂っていた美味しい香りも、もうない。
僕の住んでいた地域(福島区)も再開発によって町並みが豹変してきている。帰省するたびにそう思う。
建物や空間は無くなってしまうと、もう二度と戻らない。かと言って「町並みを残して欲しい」なんて無責任なノスタルジアに浸ることもできない。寂しい。ただただ寂しい。右手で自分の右肘をつかめないような、そんな単純だけどどうしようもない絶望感を伴う寂しさに似ている。
「写真」はそういう思いを残すためにも存在しているのだと、最近強く思うようになった。何気ない日常が何気なくなる事は突然やってくる。何気ないものは何気なくない。そのような事を見つめること、気付くことが大事なのだと思わずにはいられない。

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