10耐に出場する

10耐とは、10人の力士に周りを取り囲まれた状態で、どれだけの長い間耐えることができるのかを競う競技のことだ。今年の10耐も、日本相撲協会の全面的なバックアップを受け開催された。
……というのは大ウソで、本当は自転車の10時間耐久レース。1週25キロのコースを10時間で何週走ることが出来るのかというものだ。僕が所属する(「所属させていただいてる」が正しい)自転車チームの毎年恒例の行事で、今年で2678回目を迎えるとのこと(うそ)。僕も痴豚ながら参加させていただいた。
朝7時にレーススタート。会場までは30分ほどかかるので早めに家を出た。
さ、さ、寒い……。
朝だから涼しいというのもあるが、風がきつい。ジャージの上は長袖にしてきたが、下は夏用のレーパンなのでひざ小僧が寒い。
なんとか会場に到着。足のストレッチなどをして、バナナを1本頂戴する。これで準備は万端。いよいよスタート。
最初は全員でコース確認を兼ねた1週目。控えめなペースで1週を走りきった。2周、3周と重ねるにつれて健脚組との差が広がってきた。というか、寒くて寒くて鼻水が全開だったので、下のレーパンも長袖に変更した。これ以上の寒さ対策はないので、なんとかこれでしのぐしかなかった。
コースは25キロもあり、多少のアップダウンで変化に富んだコースなのだが、その中盤ぐらいに3キロほど直線の部分がある。ここではちょうど向かい風が吹いており、最大の難所だった。風がこんなに負担になるなんて思わなかった。ペダルを回しても回しても前に進んだ実感がなく、水の中を歩いているようなもどかしさときつさを感じた。ただし、いとしさと切なさと心強さは感じなかった。
周回を重ねていくにつれ、足も攣るようになり、おしりも痛くなってきた。150kmを走った時点で僕はギブアップした。他の方々は日々の練習をされているので、200kmを越えている方も何人のいらっしゃった。感服した。僕も練習を積み重ねて、来年は200kmを走破しようと思った。
レース終了後は打ち上げだった。うちの奥さんもパンを持ってきてくれて会に出席させていただいた。たくさん食べて、たくさん話して、たくさん飲んで、たくさん笑った。多くの皆さんのおかげで、こんなに幸せな時間を過ごすことが出来たのだと思う。本当にうれしい。
家に帰り、泥のように眠った。
明日はオープンキャンパス。朝7時には家を出ないと……。

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