放送業界,大丈夫なのか?

僕のブログでは,他のサイトのネタをそのまま転用するようなことはしない,というのが主義なのだが,今日はちょっと見過ごせないニュースが.

平成20年度の一般放送事業者及び有線テレビジョン放送事業者の収支状況(総務省)

http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02ryutsu09_000040.html

ま,要するにはテレビ局が赤字になったということ.これは初めてのことだと.

テレビの番組について,確かに最近「面白くない」という声を耳にすることが多い.しかし制作者側からとれば,お金がない中で精一杯がんばっているのだ,という意見もあるだろう.お金がないから面白くないのか,面白くないからお金がなくなってきたのか?

その因果関係はよくわからないが,いずれにせよ負のスパイラルに陥っている感じは否めない.

かつて,私もそうだったが,毎週楽しみにしているテレビがあり,家族でテレビを囲んでいたコミュニケーションの場があった.

しかしそれはもう「旧き良き時代」のものになりつつある.一見するとこの流れは「悪いこと」として片付けられそうだが,僕の考えは違う.おそらく「悪くも良くもない」のではないかと.そういう判断をすべき問題でもないのではないだろうか.つまり「これが現実」なのであり,まずひとまず受け入れるしかないだろうと思う.

テレビは今までの「テレビ」という考えを,一度綺麗さっぱりに捨て去ってみてもよいのではないかと思う.

ここまで色々と書いてきたが,僕はメディア評論家でもなんでもない.ただの一個人が,信頼度の低いブログというメディアに便所の落書きのように書いていることなので,別にどうしてほしいとか,こうしたいという考えは全くない.

ただ,こちらに来て1週間ぐらい経った.わずか1週間であるけれども,日本には「考え方の暗黙の枠」というものがあるんではないかと,ぼんやりと思うようになってきた.この「放送局が赤字転落」というニュースも,色々なメディアで報道されるかもしれないけれど,きっと同じような「枠」の中で報道されるんじゃないかと,ふと思った.

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放送業界,大丈夫なのか?” に対して2件のコメントがあります。

  1. のろです より:

    海外に暮らすと、「日本が」見えてきますよね。
    1年でも日本から離れると、帰国後のテレビ、特に報道の仕方などはいろいろな角度から見えてくるものがある気がします。
    私は元々テレビはそんなに真面目に腰をすえてみる方ではないのですが、帰国後は垂れ流しでつけっぱなしにするのもやめるようになりました。
    日本のテレビが良いか悪いかは私も同じ意見で、つまらないものももちろんあるけど、全く無しで何ヶ月も過ごすのは寂しいと思います。母国語の情報はやっぱりありがたいですものね。要は個人がきちんと「選択する」必要があるということじゃないかなと思います。
    そうやって選ばれていくもので日本のテレビが盛り上がるといいなと思います。
    …語っちゃってごめん(^^;)

    1. Akira より:

      のろですさん>
      そうですね,要は「個人が選ぶ」事をもっと主張してもいいのかもしれませんね.実際そうやって選ばれた結果がこの現状を作っているのかもしれません.実際にFinlandではテレビが以前強い力を持っているみたいですが,選択肢が少ないらしく,「考えを強要している」と現地に住む日本人の方がおっしゃってました.そのようなところに注意して,日本とフィンランドの違いや共通点を調べてみようと思います.

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