記憶と香り

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先日電車の乗ったときのこと、高校生がガムを噛んでいた。そのガムのにおいが「いわゆる人工イチゴ」だった。そのにおい自体は好きでも嫌いでもないが(どちらかというと好き)、そのにおいは僕に、昔の記録を呼び起こしてくれた。
小学校2年のころ、香り付き消しゴムというものがブームになった。その時の記憶が、ダムの堰を切ったようにどわーっと脳内にあふれた。透明なプラスチック下敷きに感じた未来っぽさ、漫才ブームに沸き返る休み時間、教室にあった古いオルガン、油引きした床、足し算の問題、ドリフの話題、ハーモニカの臭さetc…
においとは、分数のようなものだと思った。割り切れないものを端的に表してくれる。
■閑話休題
また帰りに星を見ながら歩いて帰った。オリオン座を見ていると、天文にはまっていた小学校5年の時を思い出した。そのころと同じ星を見ているのかと思うと、23年の時差が一瞬に縮まった。ずっと見上げていると、吸い込まれそうな気になった。寝ころんではいないが、空に吸われし33の心。
■閑話休題2
また全く関係のない写真。
 ひ・み・つ
ではなく
 ひ・みう
と見える。ただそれだけ。

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