英彦山に上る
今日は朝6時に赤間の自転車ショップ「パレット」に集合し、英彦山に向かいました。9月に行われる「英彦山サイクルタイムトライアル」コースの試走に参加するためです。
この大会は「タイムトライアル」と言うぐらいなので、時間を競うレースです。しかし僕は時間はともかく、頂上まで上りきることができるかどうかが問題でした。
添田駅前に到着し、スタート。諸先輩方は「あっ」と言う間に視界から消えていきました。僕は心拍数160前後をキープし、マイペースで走り、とにかく完走することを目指して走りました。
途中、パレットの店長から応援していただいたり、水をかけてもらったり(気持ちよかった!)しながら、黙々と走りました。
ルート図を見ると分かるのですが、後半は坂ばかり。山頭火ではありませんが「のぼっても、のぼっても、ひどい坂」でした。
「次の坂で終わりだろう」と思って坂を上って曲がると、また坂が……。「今度こそ、次の坂で終わりだろう」と思っても裏切られ……ばかりを続けていました。だんだんと「もうあと30個ぐらいカーブがあるんだろう」と思い、期待を持たないように走るようになりました。
そんな厭世的な気持ちで走っていましたが、下ってきた諸先輩方とすれ違いました。とっくに上り終えて、休息の後の帰路だったようです。うれしかったことに、下っていた先輩方は、僕が頂上に着くまで伴走していただきました。意識がモーローとしていたので、実は詳しく覚えていないのですが、色々なエールを頂戴して、なんとかゴールまで上りきることができました。
まさか上りきることができるなんて思ってなかったので、なんだかまだ信じられません。
筋肉痛の中、夢のようだった一日を思い返しています。
多くの方々の励ましが、こんなにうれしかった日はありません。また、上ってみたいと思います。
■今日の一枚
薩摩義士碑を守るスフィンクス? 鹿児島市城山で撮影
■今日突然思い出したキーワード
「ウンベルト・エーコ」「ぴこぴこわんわん」