寝逃げと『時をかける少女』@26日

とある記事をネットで読んだ.

ああ,もう寝逃げして現実逃避しようと思った.いくら僕ががんばっても,結局はこうなるのかと思うと,なんだかもうどうでもよくなった.

目覚めたら,もう忘れていてほしいと思い,眠りについた.

目が覚めた.

やはり現実は変わっておらず,あいかわらずダメなまま.そんな陰鬱な気分のまま昼になった.

今ヘルシンキでは映画祭をやっており,日本の映画も何本もかかっている.今日の16時から細田守監督の『時をかける少女』が上映されるとのことで,キアズマの近所にある映画館に足を運んだ.かなりの人がつめかけていて行列ができていた.幸い早めに行列に並んだのでわりと良い席を取ることができた.

言語は日本語,字幕が英語という上映スタイルだったが,こちらの人はもちろんみんな字幕を読んでいるのだろう.笑いのポイントが若干違う点もあったが,ほとんど同じようなところ(「プリンのところ」「ボールがぶつかる」シーンなど)で爆笑が起きていた.最後のところで真琴が踏切のところに急いで駆けていくシーンがあるが,あそこでも少し笑いが起きていたが,ちょっと不思議.けっこう緊迫感のあるシーンだと思ったんだが.

それにしても,日本で制作されるアニメはこちらでは非常に人気があり,世界の人々の心を動かしていることを,もっと日本の人は誇らしく思っても良いと思う.僕もこの映画を見た後は,いろいろな意味でなんだか少し気持ちが温かくなった.

帰りのバスの中で,今朝の寝逃げしたこととか,そんなこととかどうでもよくなった.

「今はとにかく勉強するしかないのだ.それを受け入れよう.逃げずに立ち向かおう」と心の中に小さいながらも炎が点った気がした.

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寝逃げと『時をかける少女』@26日” に対して7件のコメントがあります。

  1. marico より:

    先生、相変わらず楽しそう!いいなヘルシンキ。海外は昨年いったフランスっきり出ていません。一人でいってるんですか!?

    1. Akira より:

      こんにちは.ご無沙汰しています.ヘルシンキには奥さんと二人で来ています.
      こちらでの生活は言葉の壁にぶつかったり,社会保障番号の壁にぶつかったりと色々とありますが,楽しめるところはしっかりと楽しもうと割り切って毎日過ごしてます.
      フランスではどんな楽しいことがありましたか?よかったら教えて下さい (^u^)

  2. のろです より:

    日記を読んで、不動産屋に行っては銀行に行っては悔しくって家で泣いてた日々を思い出しました。
    奥さんもご一緒なんですね。きっと家族や日本について、色々考えることが多い日々だと思います。私はそれだけで海外生活をした意義がありました。
    寝逃げも大いに結構だと思います。
    がんばってるものね。
    奥さんと仲良く。滞在中に2人で色々出かけたり話したりしてください。

    なーんてえらそうなこと書いてみました。

  3. のたりのたりは、細田守監督も制作したかったの♪

  4. marico より:

    パリにいました。福岡と変わらず、本屋いったり、公園でパン食べたり、靴かったり、博多弁はなしたり。。。大学のときにいけなかった門さんミッシェルにいきましたよ。

    メトロが発達してて行動しやすいのでとても過ごしやすいです。程よく田舎だし。
    今度来るときは働いてみたいです。

  5. Akira より:

    のろです さん>
    コメントありがとうございました.アメリカで似たような経験をされたんですね.こちらでの生活が少しでも有意義なものとなるように,参考にさせて頂きます.もしも「リスニング」のコツ(こちらでは人によって訛りがきつくて大変です……)があれば,教えて下さい.

  6. Akira より:

    maricoさん>
    パリでどのぐらい生活していたのでしょうか?僕は1週間しか滞在したことがないので,「ほどよく田舎」というところに少し驚きました.
    もしも興味深い場所とかあれば教えて下さい.ちょっと旅行してこようかなと思っています.あ,そして「そうつきまわって」きます(笑).

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