赤塚不二夫展を観に行く
銀座松屋で「赤塚不二夫展」が開催されていたので観てきた.
有楽町で下車し,松屋に向かう途中に金券ショップがあり,ふらっとのぞくとチケットが200円引きで販売されていたので購入.
松屋の8階に上がり,会場に向かう.なになに,本日12時から「バカボンのパパと握手会」だって?
実態のないバカボンのパパと握手しても,嬉しいものなのだろうか?ちょっとそこのところはよくわからない.いったいだれが握手するんだろうか?
という疑問を抱えつつ入場.
中の展示内容については,公式サイトでも説明されている通り,生の原稿の展示が主となっている.
この生原稿を食い入るように見つめたが,生原稿には人を圧倒する力があるのだとうことを再認識した.
雑誌に印刷されると,赤塚不二夫の絵は平坦に見える.しかし生原稿ではペンで引かれた線の強弱や,ベタのムラ,写植の具合や,ホワイトの跡など,作者の息づかいまで感じることができる.
この原稿が,昭和30年代から40年代にかけて,日本中の子供たちを虜にし,一大社会現象まで作り上げることになったのかと思うと,原稿の持つ強大な力に目がくらむような感じを受けた.
会場を出ると,図録が販売されていた.内容もすばらしかったので,迷わず購入した.
代金を支払い,おつりと共に謎の紙をもらった.その紙には「整理券」と書かれていた.
「この紙は何の整理券ですか?」
「ああ,バカボンのパパとの握手会の整理券です.もう最後ですよ.急がれて下さい」
「え……ああ,そうなんですか.」
「入り口のところでやってますよ~」
「あ,ありがとうございます」
で,こうなった.
けっこう嬉しい(笑).
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