まいたいテーブルの枠の作り方

まいたいテーブルは、簡単に言えば「モニタの周り囲み、その上に透明な板を載せ支えているだけの装置」です。ですので、皆さんのお手もとに余分なPC用モニタがあれば、簡単な作業で まいたいテーブル を作ることができます。

とはいえ、この「枠」は市販されていません。モニタは製品によって様々な大きさや厚みがあるため、どうしても手作りをしていただく必要があります。

このページでは、枠の作り方をいくつかご紹介しますので、ご自分のスキルや工作環境にあった作り方を選び、お気に入りの枠を作ってください。

どんなもので作ればいいの?

基本的に「硬くて丈夫」であれば、何でも構いません。鉄でも石でもダイヤモンドでもなんでも良いのですが、加工のしやすさから考えると「木」が最も良いでしょう。

木もいろいろな種類がありますが、入手のしやすさや安さを考えると、ホームセンターで手に入る木材を利用するのが良さそうです。

オススメはSPF材

SPF材とは、Spruce(エゾマツ), Pine(松),  Fir(もみの木)の頭文字から取った木材で、日本各地のホームセンターでは定番の木材です。「ツーバイフォー工法」という言葉を聞いたことがある方もいると思いますが、ツーバイフォーとは「2×4」のことで、2インチ×4インチの規格の木材という意味です(※1インチは19ミリです)。左の写真は2×4の端っこの切り落とした部分を手にとったものです。大体の大きさがつかめたでしょうか。

SPF材は全世界的に規格が決まっていて、加工されている状態で入手でき、価格も手頃です。さらに加工もしやすく、初めて工作をする方にはおすすめです。ホームセンターでも購入できますし、もちろんネットでも購入可能です。この2×4だと、1.8mぐらいの長さが500円程度で手に入りますので、なかなかお手頃ですね。

もちろん、ホームセンターではSPF材以外にも、杉材やヒノキなども角材として販売されていますので、皆さんの地域で入手しやすいものを使ってください。

木の大きさは?

ではどの大きさの木を買えばよいのか?について考えてみましょう。ネットで買う場合や、近所のホームセンターで購入する場合のいずれも、長さだけではなく、木の幅や厚みに注目しましょう。

なぜ幅や厚みに注意する必要があるのでしょうか?

私自身も実際に買ってきてから気がついたのですが、木を切断する場合に「簡単にできる方向」と「簡単にできない、ていうか無理」という方向があるからです。

モニタの大きさを測定してみよう

モニタを平らなところに置いて定規で測定した写真です。多くのモニタは下部分(写真では左の部分)が少し厚みがあります。このモニタでは51mm程度の厚みがあります。

同じ大きさの27インチでも、製造時期によって厚みが異なっています。このモニタの場合は69mm程度の厚みがあります。

まずはこのモニタのために大きさを計算し、組み立ててみました。材料は杉材です。

アクリル板を乗せる部分は、上の写真のような加工(シャクリ加工)を行い、段をつけました。

完成した初期モデルですが、実際に運用してみると通気が悪く、熱がこもってしまうことに気が付きました。アクリル板の表面温度が35度近くまで上昇しています。

モニタ内部ではさらに温度が高く、モニタの下部のバックライト部分や、電源ユニット部分の熱がこもってしまうことがわかりました。このモニタの動作温度は40度以下となっているため、モニタにも悪影響を及ぼしかねない状況です。困った。

ファンをつけたり、アルミのヒートシンクをつけたりしたが、あまり改善しなかったため思いきって、フォルムをすっきりとさせてみました。

後期モデルは、横の部分を思い切ってカットし、熱がこもらないようになりました。

すると、温度の上昇が発生せず、ほぼ室温と同じような温度で動作することが分かりました。

いろいろな作り方があります

このように、木材で枠を作る例を紹介しましたが、その他の作り方もあります。

窓枠で使われているアルミフレームを使う方法もありますし、アクリル板に直接支えとなるものを貼り付ける方法など、様々な制作方法がありますので、「こうじゃなきゃいけない」という考えにとらわれないようにしましょう。